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パイプづくりの歴史 パイプづくりの歴史

今井宏 著

1998年3月31日 初版1刷
1998年9月30日 初版2刷
ISBN 978-4-900041-67-7 C3058
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/347頁
定価 4,950円(本体価格4,500円+税 10%)

→厚さ:20mm,重さ:520g

パイプといえば竹か木製あるいは陶管だった古代から、鉛管が登場したローマ時代、その後の鋳鉄管、錬鉄管を経て、製鉄技術の発達とともに、現在、多種多様なニーズにこたえる鋼管が生産されている。
本書は、数々のエピソードを交えながら、古代の“パイプづくりの歴史”を、長く鋼管業界にいた著者が情熱を込めてつづった労作。

[目次]

1章 古代ローマの水道管
  古代ローマの水道システム
  ローマ時代の逆サイフォン
  市内給水
  ローマ時代の給水管
  古代ローマの鉛管規格とフロンティヌス
  フロンティヌスの鉛管規格の制定
  ローマの鉛管の調査結果とその考察
  補遺 エルサレム給水用のローマ時代の石管
  ソロモンの池とエルサレムへの水道

2章 水車の活用による鋳鉄の出現と揚水ポンプの発達
  中世の水道と水車の活用
  水車動力の活用と鋳鉄の出現
  揚水ポンプの発達
  近世における都市の給水
  ヴェルサイユ宮殿の給水計画
  マルリィの揚水設備
  イギリスによる鋳鉄砲開発の成功とその余波

3章 蒸気機関の発明と19世紀初頭までの製管技術
  パパンの蒸気機関の発想
  セーヴァリの蒸気機関
  ニューコメンの大気圧機関
  鋳鉄製シリンダーの登場
  ワットの蒸気機関とウィルキンソンの中ぐり機械
  ヘンリー・コートのパドル法の開発
  パドル法開発の効果
  近世以降,19世紀初めまでの製管法の発達

4章 ガス灯・蒸気機関車の発達と鍛接管産業の誕生
  ガス灯の発明と普及
  ガス配管への小銃銃身の転用
  銃身の鍛接・圧延製造法
  突合せ鍛接管製造法(バット・ウェルド鍛接法)の発明
  世界最初の鉄道の誕生
  ロケット号‐多管式ボイラーの誕生
  銅・真鍮の継目無管の製造法の発明
  重合せ鍛接管製造法(ラップ・ウェルド鍛接管)の発明
  屋内設備配管の発明

5章 構造用素材としての鉄の管の使用
  世界最初の鋳鉄橋,アイアン・ブリッジ
  建築への鋳鉄管の使用
  鉄とガラスの殿堂,クリスタル・パレス
  錬鉄による鉄道橋
  鋼の時代の前触れ
  溶鋼法の発明
  テイ橋の落橋事件
  鋼材を使用するフォース橋の建設
  鋼の時代への移行

6章 マンネスマン兄弟の継目無製管法の発明
  老ラインハルトの銃身用素管製造の試み
  継目無鋼管製造法の歴史
  傾斜圧延法の歴史と穿孔作業の開発
  マンネスマン穿孔法の特許と穿孔の原理
  マンネンスマン製管法の企業化
  初期のマンネンスマン穿孔機
  ドイツ・オーストリア・マンネンスマン鋼管会社の発足
  ピルガー・ミルの開発
  エルハルト穿孔プレスの発明
  マンネンスマン兄弟の退社と会社の係争
  マンネンスマン鋼管会社およびマンネンスマン兄弟のその後

7章 スティーフェルのアメリカでの活躍
  自転車の流行と継目無鋼管産業の誕生
  アメリカの自転車産業とシェルビィ・スチール・チューブ社の誕生
  スティーフェルの渡米とディスク型穿孔機の発明
  スティーフェルのディスク型穿孔機の特許
  マンネスマン鋼管会社との特許紛争
  企業大合同の嵐の中のスティーフェル
  20世紀初頭のアメリカの鋼管生産状況
  継目無鋼管の高能率圧延法の開発
  オートマティック製管方法の完成

8章 アメリカの石油開発と継目無鋼管の製管範囲の拡大
  近代的な石油掘削法の誕生
  パイプラインの誕生とテキサス油田の発見
  自動車の普及によるガソリン需要の急増
  ドリル・パイプの改良と油井用鋼管の進歩
  ナショナル・チューブ社が油井継目無鋼管生産体制を整備
  大径鋼管の製造で米国式とドイツ式の両方式が競合
  ピルガー・ミル方式と二重穿孔方式の比較
  アメリカ継目無鋼管業界のその後の動き
  最大外径24in(610mm)の継目無鋼管工場の誕生
  油井掘削深度の増加と油井用鋼管の進歩
  深度3万ft(9千m)の油井のケーシング構成

9章 電縫鋼管製造法の発達 ―低周波溶接法の発展と高周波溶接法への移行―
  オープン・シーム鋼管とロック・シーム鋼管の製造法
  ガス溶接鋼管の製造法
  ジョンソンの電縫鋼管製造法の発明
  スチール&チューブ社の中径電縫鋼管工場の建設
  ヨーダー社の電縫溶接用回転トランスの発明
  中径用電縫鋼管設備の発展
  ゲージ・ロール成形法の誕生
  高周波電縫溶接法の開発
  高周波電縫溶接の機構

10章 継目無鋼管製造法のその後の発達
  冷間引抜き作業法の改善
  冷間圧延(ロックライト)法の開発
  バブコック&ウィルコックス法とディッシャー・ミルの開発
  ティムケン・ローラー・ベアリング社とアッセル・ミルの開発
  鋼管の熱間押出し法の開発
  マンドレル・ミル(連続鋼管圧延機)が開発されるまでの歴史

11章 大径溶接鋼管製造法の発達
  電気溶接技術の開発前の大径管
  電気溶接法の開発と大径溶接鋼管の誕生
  最初期の大径溶接鋼管の製管工程
  天然ガス用の長距離パイプライン
  ビック・インチおよびリトル・ビッグ・インチ・パイプライン
  ピラミッド・ロール成形による大径溶接鋼管工場
  プレス成形法による大径溶接鋼管工場
  中東およびヨーロッパにおけるパイプラインの建設
  パイプラインの大径化に対応する製管設備の変化
  スパイラル溶接鋼管製造法の発達
  スパイラル溶接鋼管の製造法
  アラスカ縦断パイプラインの建設

12章 生産統計から見た鋼管技術の発達
  世界各国の粗鋼生産量と鋼管の生産量
  世界各国の鋼管生産量
  世界各国の鋳鉄管の生産量
  生産統計に見るアメリカの鋼管技術の発展

むすび

付録 アメリカにおける鋼管の生産統計の総括

事項索引
人名索引

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