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金属学プロムナード 金属学プロムナード
―セレンディピティを追って―

小岩昌宏 著

2004年12月25日 初版1刷
2005年 9月20日 初版2刷
ISBN 978-4-901496-20-9 C0057
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 180頁
定価 2,160円(本体価格2,000円+税 8%)

→厚さ:12mm,重さ:300g

オランダの研究者スネークはドイツの占領下にあったとき「(ナチス)の役に立たない」研究を心がけたという.それが今日「スネーク効果」として知られる業績につながった(本書第1章).「科学には国境はないが,科学者には国境がある」とはパスツールの言である.われわれが先人の築き上げた学問や技術を学び継承して行く際,それらが生み出された時代背景,その人物の人となりと環境を知ることによって,より深く豊かに理解することができる.
本書は,研究者としての40年の歩みにおいて興味を抱いた事柄,それを解明した人物などに関して調べたことを書き綴ったものである.著者とともにそのプロムナードを知的散歩していただければ幸いである.それが思いがけない(serendipitousな)発見につながればと願っている.  ―著者―

[目次]

はしがき

1 スネークの業績―金属の内部摩擦とフェライト材料開発と―
 音叉の振動減衰と内部摩擦
 スネークに関する報道記事
    J.L.Snoekを偲ぶ/フィリップスのフェライト研究にノーベル賞なし!
 悲劇的な自動車事故死

2 ニュートンと金属
 ニュートンの生涯
 ケンブリッジからロンドンへ
 造幣局とニュートン
    変造貨幣に悩まされたイギリス/造幣局監事から長官へ
 化学・金属学への興味
 ニュートンの秘密の箱の中味
 狂気の性質と原因

3 元素と周期表よもやま話
 元素の発見の歴史
 周期表のいろいろ
 元素の名前の由来
 ランタノイド,アクチノイド元素はなぜ15種ずつか?
 人名のついた元素
 元素発見研究者とその所属国のランキング

4 元素発見秘話―ニッポニウムとポロニウム―
 ニッポニウム
    新元素ニッポニウムの発見/ニッポニウムの発見はあやまりだった?
 ニッポニウムはレニウムだった!!
 ポロニウム
    ポロニウムの特異な性質/ポロニウムの物性測定/単純立方構造のポロニウムは周期表の孤児か?/理化学辞典の記述について/小説に出てくるポロニウム
 Npはネプツニウム

5 永久磁石材料―KS鋼,MK鋼,新KS鋼の開発事情―
 永久磁石の発展
 星野芳郎の問題提起「KS鋼とMK鋼の問題」
 KS鋼の開発
    高木 弘の経歴/高木 弘の学位論文の概要
 MK鋼の開発
    三島の実験協力者たちの回想
 新KS鋼の開発
    白川勇記と新KS磁石鋼
 MK鋼と新KS鋼の特許係争
 岩瀬慶三の批判
 星野芳郎の指摘は妥当か?
 勝木論文「KS磁石鋼の発明過程」
    『本多光太郎伝』をどう読むか?/木内修一をめぐって
 材料学的にみた3種の磁石鋼
 真相は藪の中?

6 原子仮説の確立過程―かつて化学者は気体構造をどのように考えたか?
 世界に大異変が起こるとしたとき次世代に残すべき情報は何か?
 物質三態における原子配列の特徴
 気体の格子理論:化学の歴史において忘れられたあるエピソード
    ボイルの原子/古代ギリシャの原子/ドルトンの原子/化学の三つの基本則とドルトンの原子説/ゲイ・リュサックの気体反応の法則/アヴォガドロの分子説
 カールスルーエ国際化学会議
    気体分子運動論の歩み

7 レントゲンとX線の発見
 レントゲンの生い立ちと経歴
 放電現象と陰極線
 X線の発見
 X線の発見を報じた論文の要旨
 公開講演会
 ミュンヘン大学へ―ラウエによるX線の結晶解析への応用―
 ノーベル賞受賞とレナルトの反撥
 70年後に明らかになったノーベル賞の審査過程
 日本におけるX線結晶学のあけぼの

8 「猫」と首縊りの力学と学術雑誌
 『吾輩は猫である』
 学会講演の練習風景
 『オデュッセイア』
 首縊りの方法は?
 印刷出版業者典aylor & Francis
 学術雑誌『フィロソフィカル・マガジン』の歴史

9 拡散研究の先駆者たち
 拡散とは?
 造幣局の化学者―グレアム
 拡散法則の確立―生理学者フィック
 固体金属における拡散の最初の測定者―ロバーツ‐オーステン
 放射性同位元素を拡散測定にはじめて用いたへヴェシー
 ブラウン運動の理論的解明をしたアインシュタイン

10 転位論―人名のついた用語にまつわるエピソード―
 シンポジウム「固体物理学の始まり」
 固体物理学の早き日々の思い出−モットの回想
 初期の固体物理学−パイエルスの回想
 転位物理学の初期の思い出−ナバロの回想
 我が兄と私はどうして転位に興味を抱くに至ったか?―W. G.バーガースの回想
 フランク‐リード源−フランクの回想
 金属中の転位:バーミンガム学派,1945‐55―コットレルの回想
 透過電顕による転位の直接観察−ハーシュの回想
 固体物理学の歴史を描いた『結晶の迷路から』

11 ヒューム‐ロザリー―その生涯と業績―
 その生い立ちと生涯
 ヒューム‐ロザリーの業績
   ヒューム‐ロザリーの法則/状態図と固溶体/遷移金属合金の研究
 Average Group Number/執筆活動
 Rule of Thumbの語源

12 名前の由来を探る―ジュラルミンとタフピッチ銅―
 ジュラルミン
   佐貫亦男「ジュラルミンの誕生」から/超ジュラルミンと超々ジュラルミン
 タフピッチ銅

13 反応速度論―アレニウスとアイリング―
 アレニウス
   反応速度に関する原論文の概要/フェアーでないアレニウス?/伝記・評伝から
 アイリング
   絶対反応速度論の思い出/My Friend, Henry Eyringの抄訳

14 セレンディピティ―その源流と異説の由来―
 ウォルポールの手紙
 童話『セレンディップの3人の王子』
 セレンディピティの魔力
 セレンディピティ的発見のための教育
 材料研究とセレンディピティの一例
 異説セレンディピティ
 出所不明の異説セレンディピティいろいろ

付 私の書いた原稿
留学・研究所訪問記など
伝記・人物業績紹介
論文の書き方・講演発表・引用索引(Citation Index)
内部摩擦・拡散について
《私の書いた原稿のリスト》
索引 《事項・人名》

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