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新素材研究戦略と事業化ロードマップ MOT講義
新素材研究戦略と事業化ロードマップ

下斗米道夫 著

2009年 1月23日 初版1刷
ISBN 978-4-901496-47-6 C3034
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 240頁
定価 2,750円(本体価格2,500円+税 10%)

→厚さ:17mm,重さ:370g

新素材・新技術の研究開発から事業化成功までの道を検証.青色LED,新薬,太陽電池等を例に職務発明,特許,素材間の競合の問題を視野に置きながら詳述.技術・研究者,営業職双方に,また経営者に必要な基礎知識,時間感覚を解説・分析.

[目次]

まえがき

第一部 研究開発戦略

1章 科学は富の源泉,市場も富の源泉
 科学は富の源泉――リニアモデル
   リニアモデルの誕生
   リニアモデルの退潮
 市場は富の源泉――連鎖モデル
   連鎖モデルの登場
 リニアモデルの今日的位置づけ
   リニアモデルと連鎖モデルの両立――受講生の質問に答える

2章 新材料の発明から社会定着までの時間
 機能性材料の事例――青色発光ダイオード
 開発材料の社会定着とは
   開発事例の調査方法
 技術的発明から平均で15年,最短で5年
 科学的発見から社会定着までは平均24年
 5年で成功の新素材
 構造材料の事例――鉄鋼材料
 遺伝子組み換え材料の事例
   インスリン
   青いバラ
 コラム 80年にわたるアルミリチウム合金の開発

3章 新薬開発にみるリニアモデルと研究開発マネジメント
 新薬開発のプロセス
 医薬品開発の特徴
   サイエンス型産業
   セレンディピティ型
   最終成功確率の低さ
   開発の長期化と巨額の費用
   MRという技術営業マン
   グローバル化
 医薬品研究開発モデルの変遷
 医薬品企業の経営幹部へのインタビュー調査から
 新素材開発が医薬品開発から学ぶこと
   研究開発モデル
   研究開発マネジメント
 コラム 研究開発と変人

4章 研究テーマ設定の考え方
 研究開発と生産活動
   研究と開発の相互関係
 研究開発テーマのタイプ
   模倣型
   セレンディピティ重視型
   集団によるセレンディピティ
   コンセプト主導型
   本業テーマ型
 コラム 摩擦撹拌接合とセレンディピティと銅鉄主義

5章 技術ロードマップと技術予測
 技術ロードマップ
   半導体技術ロードマップ
 ロードマップの効用と問題点
   産業ロードマップ
 テクノロジー・ドライバー
 技術予測
 技術ビジョン作成のススメ

6章 研究開発と特許出願
 公有知識と占有知識
 特許と独占事業化時間
   青色LEDの製法特許
 学会発表と特許出願
   海外での発表の場合
   研究者の学会発表の落とし穴
 富の源泉は特許だけか

7章 特許出願と「捏造データ」
 物質特許出願の特異性
   「虚偽出願事件」報道
 神戸大学事件とはなにか
   「捏造データ」はどれだ?
 神戸大学事件が提起したもの
   物質特許出願の運用基準
   特許出願明細書と予測データ
 論文と特許は異次元の世界
 「捏造データ」騒動の再発防止へ
   大学や企業における特許教育
   補正手続きに柔軟性を
   発明者実験ノートの提出
   物質特許審査基準の緩和
   国際的審査基準の確立

8章 文系のための材料開発特論
 材料開発の方法
   合金化(アロイング)
   金属とセラミックスのケース
   高分子材料のケース−ポリマーアロイについて
 材料開発と精製技術・合成技術の進歩
   耐熱鋼
   ポリカーボネート
 強化材料開発の動向
   微細粒化
   圧延熱処理と組織コントロール


第二部 事業化戦略

9章 事業化における「死の谷」と時間短縮
 事業化における「死の谷」
   「死の谷」から「ダーウィンの海」へ
   日本型「死の谷」
 追随型事業に必要な時間
   LED事業参入の事例
 事業化時間短縮の方法
   経営の視点
   市場調査・営業の視点
   人事の視点
   開発の視点
 コラム デス・バレー伝説の史実

10章 発明の対価
 Q&A-1:パンドラの箱を開けたとされる判決とは?
 Q&A-2:特許法では職務発明の対価はどのように定められているか?
 Q&A-3:発明の対価はどのように計算するか?
 Q&A-4:外国の制度はどうなっているか?
 Q&A-5:発明者だけに対価を払うのは不公平では?
 Q&A-6:発明者が提訴する主な理由は?
 Q&A-7:発明対価を請求できる発明人とは?
 Q&A-8:ノウハウ発明で発明対価を要求できるか?
 Q&A-9:対価請求訴訟の被告となった企業はどのように対応しているか?
 Q&A-10:経営者はリスク覚悟で多大な研究開発投資をしているが,成功するのはごく稀である.そのわずかな成功だけをとらて発明者が対価を請求するのは身勝手ではないか?

11章 材料競合と事業化
 競合材料研究会
 自動車の軽量化と素材間競争
 アモルファス材料とケイ素鋼板の競合
   アモルファス金属の登場と変圧器への応用
   迎え撃つケイ素鋼変圧器の特性向上
 変圧器用アモルファス材料から学ぶ教訓

12章 太陽電池と超長期戦略
 原理発明から事業成功までは約50年
 太陽電池の種類と歴史
 太陽光発電と消費者の受容性
   日本の場合
   ドイツの場合
 サンシャイン計画メジャープレイヤーの変遷
   超長期ビジョン−シャープの事例研究
 50年を要した太陽電池事業の教訓
 コラム 太陽光発電と個人住宅

13章 材料開発とマーケティング
 儲かる研究開発のリニアモデル
 FSとはどんなものか
 マーケティングは誰がするのか
   新素材のケース
   電子技術製品のケース
   自動車のケース
 新製品のマーケティングとユーザー心理

14章 事業化と時間感覚
 3種類の時間感覚
   第1種の時間感覚
   第2種の時間感覚
   第3種の時間感覚
 景気変動と時間
   短期の在庫投資循環(キッチン・サイクル)
   中期の設備投資循環(ジュグラー・サイクル)
   長期の建設投資循環(クズネッツ・サイクル)
   長期波動(コンドラチェフ・サイクル)
   循環の相互関係
 景気循環と近未来予測
 景気循環から新事業開発を考える
   新事業開発の4タイプ
   景気循環と事業化タイミング
   経済的循環と技術的循環

15章 イノベーションと新素材とデザイン――クオーツ腕時計の場合
 機械式時計の時代と恒弾性材料
 クオーツの登場と希土類永久磁石
   水晶アナログウオッチ
   水晶デジタルウオッチ
 破壊的イノベーションとしてのクオーツ
 シリコン太陽電池の採用
   太陽電池セルの基板材料――受講生の質問に答える
 電波修正時計の登場
   GPS電波時計――受講生の質問に答える
 時計ケース材料の変遷
 ウオッチとデザイン
 ウオッチビジネスの動向
 イノベーションのライフサイクルとウオッチの特殊性
 次世代ウオッチに向けて
   商品プロデューサー志望――受講生の質問に答える

あとがき
索 引


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