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福島原発大事故 土壌と農作物の放射性核種汚染
浅見 輝男 著
2011年8月30日 初版1刷
ISBN 978-4-901496-61-2 C3051
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 127頁
定価 2,200円(本体価格 2,000円+税 10%)
→厚さ:9mm,重さ:240g
正誤表
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東日本大震災にともなう福島第一原発大事故は,大量の放射性核種,特にヨウ素-131と放射性セシウム(セシウム-134と-137)を大気と海に放出した.ストロンチウム-90の放出もあった.
日本には以前米国等による大気圏内核爆発実験によって放射性核種が降り注ぎ,土壌や農作物を汚染したが,今回の汚染の程度はその時の数千倍,数万倍であり,日本人が今まで経験したことのない放射性核種による汚染が直接的には東北,関東,東海地域に,間接的には牛肉のように全国に広がっている.
本書では,放射性セシウムによる福島県およびその周辺県の土壌汚染およびヨウ素-131と放射性セシウムによる農作物,牛乳・牛肉および魚等の汚染について現在までに分かっていることを解説した.
また,大気圏内核爆発実験によって日本に降り注いだセシウム-137とストロンチウム-90による土壌と農作物汚染の調査研究およびチェルノブイリ原発事故による土壌と農作物,牛乳・牛肉汚染についての調査研究を紹介した.
本書が原発と原発被害に対峙している多くの方々に読まれ,運動の糧にされることを期待している.
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[目次]
はじめに
本書の用語等について
緒 言
T 福島第一原発大事故の経緯と放射性核種の排出
1. 地震と津波の規模
2. 福島第一発電所大事故の状況
2-1 原発の状態
2-2 住民の避難
2-3 放射性核種の除染
3. 大気中に放出された 放射性核種
4. 食品・放射性核種の基礎知識
4-1 食品の暫定規制値
4-2 日本人の食品種類別摂取量
4-3 放射線の感受性―影響の受けやすさ
4-4 放射線量の換算
4-5 放射性核種の半減期
4-6 自然放射能
5. 放出された 放射性セシウムによる土壌汚染
5-1 福島県の土壌汚染
5-2 福島周辺県の土壌汚染
5-3 放射性セシウムの航空機モニタリングによる土壌表面汚染図
5-4 筑波大学作成の福島県,茨城県およびその近隣の放射線核種による土壌表面汚染図
5-5 放射性セシウム濃度の重量―面積当たりの換算
6. 農作物の汚染
6-1 福島県の野菜等および原乳・牛肉
6-2 福島周辺都県の野菜
6-3 魚類
7. 汚染土壌の修復
7-1 農業土木学的方法
7-2 生物学的方法(植物修復)
7-3 化学的方法
U 大気圏内核爆発実験による日本の土壌・作物汚染
1. 土壌と粘土鉱物および2:1型粘土鉱物によるセシウムイオンの固定
1-1 土壌とは
1-2 固定の解説
2. セシウム-137とストロンチウム-90の土壌中挙動
2-1 セシウム-137の固定
2-2 吸着・固定に及ぼす陽イオン添加の影響
2-3 吸着・固定に及ぼすpHの影響
2-4 各種有機物による吸着・固定
2-5 固定に及ぼす湛水処理の影響
2-6 雨水による溶脱
3. 土壌中セシウム-137とストロンチウム-90の水稲による吸収とその対策
3-1 根からの吸収とその抑制
3-2 陽イオン添加の影響
3-3 吸収率の経年変化
3-4 水稲の直接汚染
4. 各種作物による土壌中セシウム-137とストロンチウム-90の移行係数
4-1 土壌から作物への移行係数
4-2 IAEAによる
4-3 農林水産省による
4-4 原子力環境整備センターによる
5. 放出されたセシウム-137とストロンチウム-90の土壌と作物中濃度の推移
5-1 水田土壌中の推移
5-2 畑土壌中の推移
5-3 水田・畑作土中の半減期
5-4 玄米と白米および玄麦中濃度の経年推移
5-5 白米と玄麦の汚染経路
V チェルノブイリ原発事故の環境影響
1. チェルノブイリ原発事故の様相
2. チェルノブイリ原発事故後の農業生産に対する対策
2-1 土壌処理
2-2 汚染地での飼料作物の変更
2-3 清浄給餌(Clean feeding)
2-4 まとめ
3. 日本における環境影響調査の必要性
資料編
@原子力産業における安全確保
A放射性物質による環境汚染を防ぐために
B食品の調理・加工による放射性核種の除去
おわりに
引用文献
索 引
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