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文化財をしらべる・まもる・いかす

文化財をしらべる・まもる・いかす
―国立文化財機構 保存・修復の最前線―



早川泰弘・妻洋成・建石 徹 編

2022年12月31日 初版1刷
2023年 9月30日 初版2刷
ISBN 978-4-86707-010-9 C0070
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 332頁
定価 3,960円(本体価格 3,600円+税 10%)

→厚さ:15 mm,重さ:500 g

文化財を護り伝えていくうえで、大切なことは「保存」と「修復」である。人々が文化財を大切に保存し、適切な修復を行ない続けてきたからこそ、我々は多くの文化財を目にすることができる。
本書は独立行政法人文化財機構に所属する保存・修復の担当者が最前線の活動の一端を紹介するものである。本書を手に取っていただいた皆様に、文化財の保存・修復への理解が進むことを期待する。


[目次]

ごあいさつ………………………………………………………………島谷 弘幸
刊行にあたって…………………………………………………………齊藤 孝正
編集にあたって

第1章 文化財保存・修復のあゆみ
【総論】文化財保存・修復のあゆみ …………………………………建石 徹

第2章 文化財保存・修復の考え方
【総論】文化財保存・修復の考え方 …………………………………早川 泰弘

第3章 文化財保存・修復の取り組み―しらべる―
【総論】文化財の材料・構造をしらべる
  ―科学技術による分析調査― ……………………………………早川 泰弘
 1. 文化財を「その場」で測る
   ―可搬型機器の進歩と適用― …………………………………犬塚 将英
 2. 飛鳥時代の色を見出す
   ―高松塚古墳壁画の色料調査― ………………………………早川 泰弘
 3. X 線イメージングでガラス小玉を調べる
   ―古代玉製品の材質と構造― …………………………………田村 朋美
 4. 科学調査が文化財修理に役立つ
   ―京都国立博物館における取り組み― ………………………降幡 順子
 5. 文化財の内部構造を知る
   ―X 線CTの導入と活用― ………………………………………鳥越 俊行
 6. 文化財の見えない部分を可視化する
   ―東京国立博物館におけるX 線CTの役割― …………………宮田 将寛
 7. カビによる劣化とたたかう
   ―文化財の微生物劣化研究の歩みと展望― …………………佐藤 嘉則
 8. 文化財害虫の新たな殺虫法を模索する
   ―臭化メチル代替法の取り組み― ……………………………木川 りか
 9. 木材中に潜む文化財害虫を見つけ出す
   ―X 線CTによる検出と生態解析― ……………………………渡辺 祐基
 10.文化財を安全に運ぶ
   ―振動解析による施設内輸送の安全性評価― ………………和田 浩
 11.漆の物性を知る
   ―漆塗膜の劣化とその評価― …………………………………倉島 玲央
 12.より良い文化財保存環境を探す
   ―建築環境工学によるアプローチ― …………………………水谷 悦子

第4章 文化財保存・修復の取り組み―まもる―
【総論】文化財をまもり伝える
   ―伝統の技と保存・修復科学― ………………………………妻 洋成
 1. 文化財修理の至技を解明する
   ―材料と技術と高分子化学― …………………………………早川 典子
 2. 出土鉄製文化財の保存を劣化メカニズムから考える
   ―収蔵、展示、そして現地保存― ……………………………柳田 明進
 3. 新たな発想で出土木製遺物を保存する
   ―一時保管と薬剤含浸法の新展開― …………………………松田 和貴
 4. 遺跡をまもる
   ―劣化予測に基づいた環境制御による遺跡保存の可能性― …脇谷 草一郎
 5. 写真導入の観点から文化財をまもる
   ―文化財の保存と記録― ………………………………………冨坂 賢
 6. 膨大な作品を伝えるために
   ―所蔵品の保存と修理のマネジメント― ……………………瀬谷 愛
 7. 多様な文化財を公開するために
   ―立体作品の保存と修理― ……………………………………野中 昭美
 8. かそけきものをまもる
   ―染織文化財の保存修復― ……………………………………佐藤 萌
 9. 所有者の想いに寄り添う
   ―寄託品修理のマネジメント― ………………………………福士 雄也
 10.博物館で文化財をまもる
   ―九州国立博物館博物館科学課保存修復室研究員の日常― …志賀 智史
 11.文化財を災害からまもる
   ―文化財防災における保存科学の使命― ……………………妻 洋成
 12.災害の記憶を伝える
   ―被災遺構の保存科学― ………………………………………朽津 信明
 13.被災した文化財を避難させる
   ―仮設一時保管施設における環境管理― ……………………芳賀 文絵

第5章 文化財保存・修復の取り組み―いかす―
【総論】文化財を未来にいかす
   ―保存・修復と活用の好循環― ………………………………建石 徹
 1. 染と織を魅せる
   ―染織文化財の保存と活用― …………………………………沼沢 ゆかり
 2. 法隆寺金堂壁画は語る
   ―文化財保護の原点― …………………………………………建石 徹
 3. 文化財をまもり、いかす
   ―文化財活用センター保存担当の来し方行く末― …………吉田 直人
 4. 博物館・美術館の保存環境を整える
   ―文化財活用センターの協力事業― …………………………間渕 創
 5. 被災ガラス乾板を再生する
   ―保存と活用に向けて― ………………………………………荒木 臣紀
 6. 被災地のくらしを取り戻すために
   ―民俗文化財防災の課題― ……………………………………小谷 竜介
 7. ネットワークで文化財を災害からまもる
   ―地域防災体制の構築― ………………………………………中島 志保
 8. 資料保存の担い手とともに
   ―博物館・美術館等保存担当学芸員研修― …………………秋山 純子
 9. 遺跡保存の裾野を広げる
   ―奈文研における保存科学研修― ……………………………妻 洋成
 10.古墳壁画をしらべ、まもり、いかす
   ―文化庁古墳壁画室の活動― …………………………………米村 祥央
 11.文化財をしらべ、まもり、いかすために
   ―文化庁文化財保存科学室の活動― …………………………森井 順之
 12.文化財修理の現場から見える問題
   ―文化財保護行政の転換期― …………………………………大原 嘉豊

第6章 文化財保存・修復のこれから
【総論】文化財保存・修復のこれから ………………………………妻 洋成

本書を手に取っていただいた方へ ……………………………………本中 眞

【巻末資料】国立文化財機構の概要
独立行政法人国立文化財機構 /東京国立博物館 /京都国立博物館 /奈良国立博物館/九州国立博物館 /東京文化財研究所 /奈良文化財研究所/アジア太平洋無形文化遺産研究センター/文化財活用センター /文化財防災センター

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