DSC法
当社では入力補償型のDSC(パーキン・エルマー社製)を使用していますので、標準試料の測定が不要です。
試料測定と空セル測定の2回の測定で比熱が計算できます。
比熱は室温〜300℃まで測定可能です。
また、融点、融解潜熱、比熱容量、固相反応熱などの測定が可能です。
【測定原理】
試料側(S)と基準物質側(R)でそれぞれのホルダーに温度センサーとマイクロヒータが付いています。
試料の温度はセットされて、プログラムに従い制御されます。
基準物質と試料の間に温度差が生じたとき、その差がなくなるようにヒータ入力電力が調整されます。
そのときの入力電力の差を熱流差として出力します。これがDSC曲線です。
図 パーキン・エルマー社の内熱式入力補償型DSCの構造図
【特徴】
DTAの熱量の定量性を良くするため開発された装置です。
比熱の測定も可能です。
DSCは他に熱流束型DSCがあります。
パーキン・エルマー社製示差走査カロリメーター DSC-7
測定装置 | 測定温度範囲 | 測定雰囲気 |
パーキン・エルマー社製示差走査カロリメーター DSC-7 | 室温〜600℃ | 不活性ガス中(Ar) |
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