断熱材や粉末などの試料を低温(−190℃)から高温(1200℃)まで測定できます。また専用プローブを用いて液体の測定も可能です。
【測定原理】
無限大の長さの試料内部に無限の長さのヒーター線を通し、定電流を流せば、ヒータ線に発生した熱は周囲に伝導で伝熱します。
このため、ヒータ線の表面温度変化は試料の熱伝導率に依存します。
今、ヒータ線の単位長さの単位時間あたりの放出熱量を
H (Watt/m)、時間
t 1より時間
t 2までのヒータ線の表面温度の上昇をΔθとすると、試料の熱伝導率λは下記のようになります。
(W/(m・K))
このことより、時間tの対数を横軸に、温度上昇Δθを縦軸にとってプロットすると直線が得られ、この勾配からλが求められます。